Objective-C の __block の参照カウンタを調査中…
『エキスパートObjective-Cプログラミング』をBlocksまで読破。ブロックをcopy後は、__block変数の__forwarding先を現在のスコープ(?)が所有しスコープから抜けた時に開放するようにしないと、変数の寿命よりcopy後ブロックが短い場合に困るのでは
2011-11-24 17:58:17 via web
ないかと、そのような記述を探してみたがよくわからなかった。-rewrite-objcはブロック部分だけどC++へ展開するけど、それ以外はobjcのママなのであんまり手がかりにならないし。アセンブリを見るしかない?
2011-11-24 18:00:24 via web
@ganaware copyしたblockの方がスタックよりも寿命が短いケースは実装上想定されてないのではないかと考えています。このへんに動作をまとめていますので参考になるかと思います。 URL URL
2011-11-24 21:49:58 via web to @ganaware
という設定で上記の @splhack さんの記事のコード(以下に再掲)をビルドし、
#import <Foundation/Foundation.h> #import <stdio.h> extern const char *_Block_byref_dump(void *); void dump(int line, int *p) { p -= 4; printf("\ndump line:%d\n", line); puts(_Block_byref_dump(p)); } int *test() { __block int total = 11; dump(__LINE__, &total); void (^block_on_stack)() = ^{ ++total; dump(__LINE__, &total); }; block_on_stack(); printf("\n___ Block_copy ___\n"); void (^block_on_heap)() = Block_copy(block_on_stack); dump(__LINE__, &total); block_on_stack(); block_on_heap(); printf("\n___ Block_release ___\n"); Block_release(block_on_heap); dump(__LINE__, &total); block_on_stack(); return &total; } int main() { dump(__LINE__, test()); }
Assembly を見ると、test() の最後で以下のようなコードが実行されているのが見つかります。
.loc 1 45 1 ## (略)/main.m:45:1 movl -112(%ebp), %eax ## 4-byte Reload movl %eax, (%esp) movl $8, 4(%esp) calll __Block_object_dispose
どうやら __block 変数の __forwarding 先の参照カウントは、Block_copy() した時にスタックからの参照分とヒープから参照分だけカウンタを増やしておいて、Block_release() 時とスコープの終わりに挿入される _Block_object_dispose() 時に減らしているようですね。
https://llvm.org/svn/llvm-project/compiler-rt/trunk/BlocksRuntime/runtime.c
void _Block_object_dispose(const void *object, const int flags) { // (略) if (flags & BLOCK_FIELD_IS_BYREF) { // get rid of the __block data structure held in a Block _Block_byref_release(object); } // (略) }
というわけで
『エキスパートObjective-Cプログラミング』をBlocksまで読破。ブロックをcopy後は、__block変数の__forwarding先を現在のスコープ(?)が所有しスコープから抜けた時に開放するようにしないと、変数の寿命よりcopy後ブロックが短い場合に困るのでは
2011-11-24 17:58:17 via web
ところで、実行してみたところ次のような出力を得ました。
dump line:17 byref data block 0xbffff9c0 contents: forwarding: 0xbffff9c0 flags: 0x0 size: 20 dump line:23 byref data block 0xbffff9c0 contents: forwarding: 0xbffff9c0 flags: 0x0 size: 20 ___ Block_copy ___ dump line:31 byref data block 0x13e450 contents: forwarding: 0x13e450 flags: 0x1000004 size: 20 dump line:23 byref data block 0x13e450 contents: forwarding: 0x13e450 flags: 0x1000004 size: 20 dump line:23 byref data block 0x13e450 contents: forwarding: 0x13e450 flags: 0x1000004 size: 20 ___ Block_release ___ dump line:40 byref data block 0x13e450 contents: forwarding: 0x13e450 flags: 0x1000002 size: 20 dump line:23 byref data block 0x13e450 contents: forwarding: 0x13e450 flags: 0x1000002 size: 20 dump line:49 byref data block 0x13e450 contents: forwarding: 0x13e450 flags: 0x1000001 size: 20
@splhack さんの記事の結果とは以下の点が若干異なっています。
- 謎1: flags の下位 16bit の参照カウントが、Block_copy() で 4 増え、Block_release() で 2 減る
- _Block_object_dispose() 内では flags を 1 しか減らしていないように見えるのですが…
- 謎2: 最後の dump line:49 では参照カウントが 1 のまま
- 参照カウントは OSAtomicCompareAndSwapInt() で減らされるので、最後はちゃんと 0 になるべきであるはず
@ganaware おそらく私が調べた時とランタイムが異なるからだと思います。現在はlibclosure URL が使われているのではないかと。
2011-11-25 04:01:40 via YoruFukurou to @ganaware
というお返事をいただいたので libclosure-53 を覗いてみると、
http://www.opensource.apple.com/source/libclosure/libclosure-53/Block_private.h
enum { BLOCK_DEALLOCATING = (0x0001), BLOCK_REFCOUNT_MASK = (0xfffe), BLOCK_NEEDS_FREE = (1 << 24), (略) };
となっており、参照カウントは1bit左へシフトされていました。上記の結果になるのも納得です。
win-ssh-agent 1.07
win-ssh-agent を使用すると、cygwin の openssh の ssh-agent をよりスマートに利用できるようになります。
通常 ssh-agent を利用するためには、ssh-agent を起動したシェル (例: bash) からその他のプログラムを起動する必要があります。これは、ssh-agent が設定する環境変数 SSH_AUTH_SOCK を他のソフトウェアから参照できなければならないためです。
win-ssh-agent は、ssh-agent が設定する環境変数を全てのプログラムが参照できるようにしますので、特定のシェルから他のプログラムを起動する必要がなくなります。
詳しくは README-ja.txt (README.txt)を参照してください。
ダウンロード:
2011/11/02 1.07:
win-ssh-askpass 1.06
(2011-11-02 追記) 最新版はこちら ⇒ win-ssh-agent 1.07 - GANAwareはてな版
win-ssh-agent は X 用の ssh-askpass と同様の機能を提供します。詳しくは README-ja.txt (README.txt)を参照してください。
ダウンロード:
2011/10/14 1.06:
メモ: Lion で Firefox をビルド
Building Firefox for macOS - Mozilla | MDN を参考に:
(2) homebrew を入れる
(3) Mercurial を入れる
$ brew install Mercurial
Error: No available formula for Mercurial
Install Mercurial with pip:
easy_install pip && pip install Mercurial
Or easy_install:
easy_install Mercurial
$ sudo easy_install pip
$ sudo pip install Mercurial
(4) 他に必要な物を homebrew で入れる
$ brew install pkg-config $ brew install libIDL
(5) autoconf213 を homebrew で入れる
- その前に Lonnen から autoconf213.rb をダウンロードして /usr/local/Library/Formula/autoconf213.rb へ置いておく
$ brew install autoconf213
(6) ソースを入手
$ hg clone http://hg.mozilla.org/mozilla-central/ mozilla
(7) .mozconfig を作成
- webm と libjpeg-turbo はとりあえず使用しないことにした
$ cat > mozilla/.mozconfig . $topsrcdir/browser/config/mozconfig mk_add_options MOZ_OBJDIR=@TOPSRCDIR@/obj-ff-dbg mk_add_options MOZ_MAKE_FLAGS="-s -j4" ac_add_options --enable-debug ac_add_options --disable-optimize ac_add_options --disable-webm ac_add_options --disable-libjpeg-turbo mk_add_options AUTOCONF=/usr/local/Cellar/autoconf213/2.13/bin/autoconf213
(8) ビルド
$ cd mozilla $ make -f client.mk build
(9) 実行
$ cd mozilla
$ open obj-ff-dbg/dist/NightlyDebug.app
Win32 Subversion 1.5.0 からは APR-iconv は不要
Win32 Subversion は 1.5.0 以降は APR-iconv を必要としないので、APR_ICONV_PATH を設定する必要はありません。バイナリパッケージをダウンロードする時に Win32Svn (32-bit client, server and bindings, MSI and ZIPs; maintained by David Darj) を選択しインストールした場合 APR_ICONV_PATH が環境変数に設定されますが、これは不要です(メールフォームからフィードバックしておきました)。
Win32 Subversion が APR-iconv に依存しないようにしようという話は "SVN Win32 Developers -- need some help" や "[PATCH] Remove APR ICONV dependency on Windows" あたりのスレッドで議論され、r865724 で対策コードが commit されました。
- 1.5.0 タグによれば、1.5.x ブランチの r871773 が 1.5.0 に相当
- 1.5.x ブランチは trunk の r869154 に相当
- 1.4.6 タグが打たれたのが r868664
ということで、対策コードは 1.5.0 から含まれるようになりました。
(2011-09-14 追記) David Darj から返事が来て、1.7.0 のリリースからは APR-iconv を含めないようにするとのことです。
はてなブックマーク / みたくないリンク (Google Chrome 拡張版) ver 0.3
はてなブックマーク/見たくないリンク - Chrome Web Store
私は複数マシンで Chrome を使用しているのですが、それぞれでURL情報を共有するのは結構めんどくさいものでした。
そこでエロサイトのURL情報を wedata で管理し、そこから定期的にURL情報をロードするように変更しました。
ver 0.3 から新たに拡張が外部サイトへアクセスするようになるので、0.2 から 0.3 へ自動でアップデートした場合は拡張が一時的に無効状態になるようです。Chrome の拡張は最初にインストールした時より拡張の能力が増える場合は自動的に無効になり、ユーザーに条件を確認させるようになっているのですね。
Lionへアップグレード後のHDD換装
20 日にウチの MacBook の OS X を Lion へアップグレードしたのですが、その際ついでに XCode を App Store からインストールしようとしたところ、HDD 容量不足で入れられませんでした。HDD 容量は残り 9G ぐらいしかありません。
これはいかん!
ということで、HDD を換装することにしました。モデルは MacBook 13-inch, Aluminum、Late 2008 。これをキーワードにぐぐると換装方法についてはたくさんひっかかるので省略しますが、最終的に 160G の HDD を 500G のものへ交換し、ついでにメモリも 2G から 4G へ増量したので、とても快適になりました。
さて、残る問題は元の HDD の内容を新しい HDD へどうやってコピーするかなのですが、私は Time Capsule 経由でデータを復元するつもりでしたので、事前に Time Capsule へデータをバックアップしてあります。
しかし、復元はなかなかうまくいかず時間もかなりかかったのですが、最終的に成功した手順は以下のような感じです。
- Snow Leopard のディスクを挿入し、電源を入れて DVD から起動する
- DVD から起動するためには電源を入れた後しばらく "C" キーを押しっぱなしにする必要がある
- ディスクユーティリティを起動し、HDDにパーティションを作成する
- 作成したパーティションへ Snow Leopard をインストールする
- この際、データの移行は後で「移行アシスタント」使うつもりなのでとりあえず何もしない
- Snow Leopard をソフトウェア・アップデートする
- このソフトウェア・アップデートでApp Storeがインストールされる
- App Store から Lion を再インストール (料金は不要)
- Lion 上で「移行アシスタント」を利用して Time Capsule からデータを復元
これで、複数のアカウントを以前と同じ状態へ復元できました。
おそらく事前に Lion の起動ディスクを作成しておけば、苦労もなく簡単に復元できたのだと思います。しまったなぁ。
失敗した手順は以下のような感じです。Time Capsule からの復元に何時間もかかるので、失敗は結構痛いです。
⇒ 復元後に再起動すると、OS X のブート中にエラーが表示されて、停止する
- 上述の状態の HDD へ Snow Leopard を上書きインストール (ここまでは成功)
- ただし、Dock 内のアイコンがいくつか表示されていない (iTunes のアイコンなど、最近更新されたもの)
- その後 App Store 経由で Lion へアップグレード
⇒ 再起動後、青い画面のまま先へ進まない